金は日々価格が変動するから以外と注意していないと

昔から「有事の金買い」と言われ、安全資産とされてきた金ですが、かといってリスクが全くないというわけでもありません。 逆に考えれば、そもそも「有事」ではない場合、平和で景気の良い時代が続くならば、株式や通貨に投資をした方が利益を得やすいので、金の安定性に魅力はなくなり、相場は下がります。 実際に1980年から2000年にかけての20年間には、米ドルの高値安定と株式相場の好調を背景に、金の価格は3分の1以下になったのです。日本国内ではさらに円高が追い打ちをかけ、6分の1以下にまで下がりました。 ここに、2001年アメリカでの同時多発テロが起き、金の価格は一気に跳ね上がりました。現在ではアメリカ国債の格下げやヨーロッパの金融危機などを受け、高値での取引がつづいています。 とはいうものの、2013年はドル高で株式市場の好調も影響して金の価格は下がっています。もっとも、2014年に入ってからは新興国リスクの拡大やウクライナ問題などもあり、金融市場が不安定になり再び金の価格が上昇しているのですが。 また日本国内に目を向けてみると、ここ15年ほど経済はデフレ状態にあり金の価格も上昇していませんでした。安倍首相のいわゆる「アベノミクス」という金融緩和、円安誘導政策でデフレから脱却し、インフレ率をプラスに転ずることができれば、ふたたび金の価格は上昇するでしょう。 このように金の価格は国際情勢や為替相場、あるいは経済政策などによって変動します。中でも為替相場は影響が最も大きいので注意が必要です。 通常、国際市場では金の取引はドル建てで行われますが、日本国内で個人の投資家が取引を行う際はもちろん円建ての扱いになります。金は国際的な取引の対象ですので、このドルと円の為替相場が金の価格に大きく影響してくるのです。 知っての通り、為替相場は日々変動していますので金の取引の際にも、その動きを把握しておくことが大切です。